円錐角膜は、徐々に角膜の一部が突出し、横から観察すると角膜の形状が円錐状に見える 疾患です。原因は、アレルギーに起因するという説もあれば、目をこすり過ぎて角膜の一 部が弱くなってしまった結果とする説もあり、まだ良く解明されていません。
円錐角膜は10代から40代にかけて徐々に進行します。円錐角膜が進行すると、最終的には 「角膜移植」しか方法がなくなるので、大変重篤な疾患と考えるべきです。
円錐角膜はレーシックなどのレーザー治療によって更に進行を早めてしあうことがあるの で、手術は禁忌とされています。手術を受けようと思って受診したところ、円錐角膜の存 在が判明して手術を断られた患者さんが多数来院されていますが、このような円錐角膜の 状態でも、オサート®は効果を発揮します。
強度近視に対してのオサート®が、徐々にステップアップさせて圧力レベルを変えていくの と同様に、円錐角膜においても、進行程度によってはレンズを段階的にステップアップさせて対応します。
① 受付(問診票の記入)
まず、受付で問診票に必要事項を記入していただきます。
② 検査(レンズ装着前)
レンズを装着する前に、いくつかの検査をおこないます。
あごをひいて額をしっかりつけ、目を大きく見開いてまっすぐ前を向いてください。
1、視力検査
2、屈折検査
3、眼圧検査
4、角膜形状解析検査
5、角膜内皮細胞検査
6、眼底検査
7、涙液検査
③ テストレンズ装着
検査が終了したらテストレンズを装着し、レンズのフィッティング状態を診察します。
フィッティングが不適の場合は、テストレンズの付け替えを行い屈折検査をします。
そのあと診察を行い、不適であれば再度テストレンズの付け替えを行います。フィッティングが良好であればテストレンズの決定をします。
フルカスタムレンズ
フルカスタムレンズとは、オサート®と言い、矯正の精度を上げるために、約18000枚の中からその人にフィットするレンズを選びます。
レンズ装用中は2時間ほどソファで休んでいただきます。
④ レンズに度を入れるための検査
あくまでもレンズに度を入れるための検査で、テストレンズには度が入っていません。
以上でテストレンズの装用が終了です。
⑤ 検査(レンズ外し後)
レンズを外して、再び検査を行います。
1、視力検査
2、屈折検査
3、眼圧検査
4、角膜形状解析検査
5、角膜内皮細胞検査
6、眼底検査
7、涙液検査
⑥ 検査結果の説明(検査員より)
検査の結果を検査員より説明させていただきます。
⑦ 診察(治療効果の確認)
最後に治療効果の確認のため、院長が診察をおこないます。
⑧ 受付・会計
全て終わりましたら、受付にて今後のスケジュールにつ
いてご説明します。
治療を開始する場合、海外のメーカーにレンズ作成を発注し、約1ヶ月ほどで完成します。
月1〜2回の通院、3ヶ月に1〜2回を目安に定期検査を行ってください。
治療にかかる費用をご説明いたします。
オサート®/オルソケラトロジーに関する安全性と治療の リスクや限界及び注意事項についてご説明させていただ きます。